The Silence of Winter

12月も中旬にさしかかり、2021年もあと半月ほどになりました。


この前の冬に刺し子を贈ってくれた友人が今年も贈ってくれました。

今回もクロスとして日常で使ってほしい、とのことでしたが毎日眺めたくて飾りました。


刺し子の時間を日々の愉しみとして、彼女の中に静かにゆっくりと色々な芽が育っているのを感じます。それを静かに楽しみに思いつつ、少し離れて居られることをとても幸せに感じています。



静かな一定のリズムで続く一針一針が彼女の過ごしている時間のあらわれのようで、見ていると心が静まっていくようです。


ふと、こんな事を考えました。

私たちがいとも気軽に容易く人に、「こうすれば?ああすれば?」と言ってしまうとき、どれほどの芽を踏みつけているのでしょう。

内側に芽吹いている、
まだ形になっていないものを言葉にできないときに、口を出さないで静かに側にいてくれる人の存在は貴重でした。



「何でも自分で見つけなければいけない」

芽吹いたものを、ゆっくりと育んだ経験が、その人の強さのうちの一つになるのではないかと今は思います。

その強さがなければ、周りにあふれる価値観や他人の言いなりになって、途方もなく彷徨うことになってしまうのではないかと…。


毎日の中にある静寂にとても感謝しています。





紫陽花、アナベル、ディルの花は畑とベランダで咲いたものです。自分の周りのものを一から育てられるということに面白さを感じています。

来年も、また新しい気持ちで色々なことを学べたらと思います。